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ブランド
手作りならではの個性を楽しむ
信水窯
- 1968年
- 丹波焼
- 市野貴信
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歴史
祖父の代からの窯を受け継いで
信水窯は兵庫県丹波篠山市にある丹波焼の窯元です。
1968年に祖父が窯を開いてから、私で3代目になります。
私が窯元を継ぎたいと思ったのは20代前半の頃。
京都の高等技術専門校などで学んだ後、陶芸の道に入りました。
釉薬の美しさに魅せられてこの道に入ったこともあり、特にこだわっているのは釉薬の色です。
恵まれた自然環境からも多くの刺激を受け、自分らしい色を探しながら、作品づくりに活かしてきました。
これからも丹波焼の伝統を受け継ぎながら、新しい色と表現を日々追求していきたいと思います。
特徴
シンプルでありながら存在感を放つ器
信水窯のある丹波篠山市は、周囲を山に囲まれた農業や伝統産業が盛んな地域です。
ここには60件から70件ほどの窯元があり、それぞれが直売を行っているのが特徴です。
丹波焼は瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに日本六古窯とされて、その起源は平安時代末期まで遡ります。
また、この地区に残る「最古ののぼり窯」は、兵庫県の有形民俗文化財にも指定されています。
丹波焼は茶褐色の肌と素朴な風合いが特徴で、時代に合わせてさまざまな器が作られてきました。
蹴りろくろで形成されたどっしりとした存在感が持ち味です。
また、釉薬による独特の色と模様も魅力です。
私は新しい釉薬づくりに挑戦しており、100から200の色を試してやっと生まれる色もあります。
こうして出来上がったガラスの釉薬を使った器は、食べ終わったあとに美しい釉薬の色合いを楽しむことができます。
丹波焼独特の素朴さと存在感を味わっていただけたら幸いです。
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お客様へ
極上の使い心地を追い求めて
私が目指しているのは「より料理が映える器」です。
どんな料理にも合う器を目指しています。
また、いつもと違う食器を使って料理をより楽しんでいただきたいと願い、日々製品づくりに励んでいます。
さらに、毎日心地よく使っていただくために、完成した器を実際に使用して使い心地を試しています。
カップの口当たりや小鉢の使用感、食洗機での耐久性、割れやすさなどを確認しています。
ろくろで一つ一つ手作りしているため、形や高さが少しずつ異なるのが特徴で、手作りならではの個性を楽しんでいただければと思います。
古来の伝統を受け継ぐ丹波焼の素朴な味わいと、美しい釉薬の輝きを、ぜひあなたの食卓で感じていただけたら幸いです。