ブランド
漆のアクセサリーで日々に癒しを
升井彩 本乾漆
- 1997年
- 輪島うるし珠
- 升井克宗
歴史
モノづくりを点ではなく、線でとらえる
升井彩 本乾漆は、夫婦二人で輪島塗加工をおこなう自宅工房です。
輪島塗は124もの工程からなる分業制。
呂色師 (ろいろし) である私、升井克宗は艶々しい輝きを施す輪島塗の最終工程である艶上げ加工を担っています。
機械技術が進む現代においても、美しい光沢を作り出すことができるのはやはり人の手。
指や手のひらを使って、丁寧に光沢を出していきます。
このように、各工程をその道のプロがおこない、時間と手間をかけてひとつの作品が出来上がります。
しかし、分業制によりモノの品質は高まっても、ひとつの作業だけを見ていてはモノづくりの本質は理解できません。
モノづくりを点ではなく線で考えることが、良いモノを作るうえで重要であると考えた私は、石川県立輪島漆芸技術研修所にてモノづくりの本質を基礎から学びました。
そこから学んだことや、呂色師の技術を活かし、いまのニーズにも応えられるような手仕事に挑戦しています。
特徴
伝統を残すためのモノづくり
私のモットーは、新しいアイデアと感性で今のニーズに応えられる手仕事をすること。
日常生活において影が薄くなりつつある伝統工芸品ですが、先代から受け継がれてきた伝統技術を絶やすわけにはいきません。
時代の移り変わりとともに人々のニーズも変化するため、伝統工芸品をそのまま使うにも限界があります。
そこで完成したのが、輪島塗の技術を活かした「輪島うるし珠」です。
漆は古くから日本で愛されてきた天然塗料。
漆といえば赤や黒が代表的ですが、呂色師としての技術を用いてピンクや緑、青などの色漆で美しい光沢を作り出しています。
お客様へ
漆のぬくもりを身に纏う
石川県の輪島塗は、長い歴史をもつ日本の伝統工芸品。
その技術を活かした天然漆の「輪島うるし珠アクセサリー」は、身に着ける方の気持ちに寄り添えるようにと願いを込めながら製作しています。
天然漆ならではのぬくもりある光沢は、日々消耗する私たちのこころを癒してくれます。
「漆はかぶれる」というイメージを持つ方もいらっしゃるかと思います。
漆の木は敵から身を守るため、かぶれる成分(ウルシオール)を出します。
この成分は、後に硬化して表面を保護しますが、適切な温度・湿度の下で乾燥させると完全に硬化し、かぶれることはありません。
また、直接肌に触れる部分には、クリアコーティングを施しておりますので、肌が弱い方でも安心してご使用いただけます。
私たちの輪島うるし珠アクセサリーを身に着けたり、手に取ることで、みなさまの日々に癒しを提供できたら幸いです。