ブランド
京都の粋を表現する
光章
- 1985年
- 京友禅
- 小川光章
歴史
五感を震わせる布アート
光章 (こうしょう) は、京友禅をベースに暮らしを彩る布アートを制作している京都市伏見のブランドです。
日本の着物文化や伝統色を発展させ、独自の創作をおこなっています。
京友禅の工房で10年間修業をした後、独立して手描き友禅の着物を制作していましたが、1985年に新たな創造の世界へと踏み出しました。
京都で培われた感性と伝統的な染織技術を活かして、四季のうつろいや自然の美しさを伝える布のアートを作りたいと考えたのです。
そして、京都を中心に古くから受け継がれてきた「重ねの文化」を、現代の生活に取り入れたバッグが誕生しました。
重ねの文化は、四季折々の自然の色をモチーフにした、奥ゆかしいお洒落の楽しみ方です。
着物ひとつとっても、衿や袖、裾からチラリとのぞく裏地と表地の色合わせや、十二単のように下着から段々と上に重ね着をしていく色合わせなど様々あります。
着物以外でも、重箱や食器、折り紙など、日本の生活文化と「重ね」は切っても切り離せない概念です。
特徴
京都の感性を表現する伝統色
日本の伝統色は約1,100種類あり、日本人ならではの文化や歴史、美意識に基づいて、春夏秋冬の草花や風景にちなんだ名前が付けられています。
私たちが製作するバッグは、長方形のバッグの裾を広げると扇型になり、荷物の量に合わせてマチをつくることができ、内側から伝統色の挿し色がのぞくプロダクトデザインになっています。
その挿し色は、京都の四季や風景をイメージして選定。
たとえば銀閣寺の水墨画を思わせる墨色や、京都の町屋に咲く朝顔の縹色 (はなだいろ) 、桂離宮書院の白壁のような生成りなどです。
また、バッグに使用する生地にもこだわりを持っています。
私たちは素材から厳選し、程よい上品さと存在感のある、綿100%の帆布やデニムを使用しています。
長方形のシンプルなトートバッグのスリットから、鮮やかなカラーが覗き、華やかな逸品に変身します。
このバッグは海外でも高く評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップやセレクトショップにも並びました。
お客様へ
メイドイン京都をお届けします
長きにわたって都であった京都では、数多くの伝統産業が育まれてきました。
1200年以上も前からモノづくりが継承されており、300年経ってようやく老舗を名乗れるようになる土地柄。
そんな京都で生まれ育ち、京都から発信するKOSHOは、これからも古くから伝わる良いものを、新しいカタチにして伝えていきたいと思っています。
私たちが提案する「ougiバッグ」は、シンプルな単色のトートバッグに京都らしいエッセンスを取り入れることで、驚くほど洗練されたアイテムに変わります。
それは、四季のうつろいを五感で感じ、自然の恵みに感謝して、長く使える品物をひとつずつ丁寧に作り上げることで、持続可能な社会を実現する取り組みにつながります。
メイドイン京都の美しい重ね文化を、ぜひ体験してみてください。
受賞歴
2012年 ニューヨーク近代美術館 (MoMA) ミュージアムショップにて販売
2012年 第 1 回創造的文化産業 (クリエイティブ産業) モデル企業に選定
2013年 京都デザイン賞 受賞
2014年 Hidden – Unveiling Japanese Design “ 日本のデザイン@シンガポール ” 佐藤オオキ氏に選定
2014年 OMOTENASHI Selection 金賞 受賞
2015年 経済産業省「 The Wonder 500™ 」に認定
ougi 登録 意匠 (日本・欧州・中国)
ougi 登録商標 (日本・欧州・中国・米国・豪州・ロシア・シンガポール・台湾)