Brand
工房
人と人の出会いを結び、人生最高の瞬間を彩る
日青工業
- 1989年
- 精密板金加工
- 青木恵之
Y's Factory 高橋泰幸
Design lab "Lights" 墳埼嵩史
歴史
History
「Made in the future」板金加工技術を活用して新しい未来を創る
私たち日青工業は、今年で創業30年を迎える総勢7名の精密板金加工の会社です。
主に医療機器や食品加工機械、設備時計など産業用機器の筐体や部品を製作しています。
「結婚する友人達にお祝いとして贈れるようなアイテムを、
父が創業した事業を継ぐと決めた時、私には様々な葛藤や悩みがありました。
その葛藤を突き抜けた先に見えてきたのが「Made in the future」というビジョン。
「未来のあるべき姿を思い描き、その未来から今を見つめて、“モノ”をつくり“コト”をつくるコンテンツ型企業」になるという理念です。
そのようなビジョンを体現する新商品の開発を模索する中で、私はコンゴ共和国のサプール(Sapeur)の存在を知ります。
彼らは月給300ドル程のわずかな収入にも関わらず、プラダやヨージヤマモトなどのハイブランドのスーツや靴に身を包み、独自のファッションセンスで颯爽と街を闊歩しています。
また彼らはその華やかな外見だけでなく、強い倫理観や真摯な人間性など内面の探求を決して怠らず、彼らの生きる姿はエレガントそのもの。
内戦が長く続いたコンゴにあって「武器を捨て、平和に、エレガントに生きよう。」彼らが発するメッセージにインスパイアされた時、結婚する友人達の姿とサプールが頭の中で繋がり、「Metal Butterfly」が誕生しました。
こうしてMetal Butterflyを商品化することできた後、私はアフリカに向かいました。
私達にインスピレーションを与えてくれたサプールに感謝の意を伝えるため、そしてプロダクトを通して彼らの想いを具現化する一人になろうと思ったからです。
特徴
Characteristic
信頼する地元の仲間の協力で難題を解決
「Metal Butterfly」は精密板金加工の技術を活用して製作された、世界でも珍しいアルミニウム製の蝶ネクタイです。
実際に地球上に実在する蝶をモチーフにしており、1枚のアルミ板から形成されたその独創的なフォルムと、鮮やかで深みのあるグラデーション、両面のリバーシブル仕様が大きな特徴です。
その製造は、地元、茨城県の信頼する仲間達の技術に支えられています。
特徴2 塗装
Characteristic
Metal Butterflyにとって非常に重要な要素である塗装による蝶の表現、この難しい役割を快く引き受けてくれたのは、共に街の活性化にも取り組む先輩「Y's Factory」のペインター・高橋泰幸さんです。
表面塗装は、バイクや自動車のカスタムペイントで使われる塗装技法を用いています。
下地からトップコートまで、塗りと磨きを7回以上も繰り返し、独特の深みとグラデーションを表現しています。
世界の蝶図鑑などを何度も見比べながら、どうしたらリアルな蝶の美しさを再現できるか常に新しい提案と改善を繰り返してくれました。
特徴3 ネックバンド
Characteristic
通常、蝶ネクタイは表面が決まっていますが、サンプルを制作する中で「表と裏で違うモチーフだったら両面楽しめていいね」というユニークなアイディアが生まれました。
このアイデアを実現するために、画期的なネックバンドを製作してくれたのは、「Design lab "Lights"」の墳埼嵩史君です。
リバーシブルの仕様、ネックバンドでアフリカのイメージを表現すること、また縫い目が見えない美しい仕様にしたいという私からの難題に、使用する素材の選定から縫製方法まで、数えきれないほどの試作品作りに付き合ってくれました。
仲間達のバックアップがなければ、世界初のアルミニウム一枚板の蝶ネクタイは実現しませんでした。
お客様へ
For Customers
追い求めたのは、リアルな蝶の艶めかしさと色気
今でこそ蝶ネクタイをカジュアルに着用される方も多くなりましたが、蝶ネクタイを着用するシーンはフォーマルな場面が多いかと思います。
例えば結婚式、あるいは授賞式などドレスコードが求められるパーティーやクラシックなどのコンサートです。
大人としての品格や礼が求められる場面において、ファッションとは自分を着飾る以上に「相手に対する心遣い」だと私は思っています。
つまりファッションは「心の具現化」であり、コミュニケーション。
そのような場面でこそ「Metal Butterfly」が持つ遊び心はさりげなく、そしてひと際、あなたを個性的に演出してくれることでしょう。
オモテ面は実在の蝶の翅の色合いを表現し、ウラ面には透かし模様をあしらい遊び心を表現しました。
その日の気分や出席するパーティーのティストに合わせてお好きな面でお楽しみください。
そして「Metal Butterfly」が今後どのように羽ばたいていくのか、その未来を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。