ブランド
新しい尾張七宝のカタチ
加藤七宝製作所
- 1948年
- 尾張七宝
- 加藤勝己、加藤芳朗
歴史
伝統の継承と新しい挑戦
加藤七宝製作所は、伝統的工芸品”尾張七宝”の窯元として昭和23年に名古屋に工房を構えました。
私の父は、尾張七宝一筋、約半世紀のキャリアを持ち、2010年には尾張七宝業界初の伝統工芸士に認定されました。
私は、2005年、愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業後、25歳より家業である七宝の道へ入り、2代目で父でもある勝己より伝統的技術を学び、2010年4月に加藤七宝製作所3代目代表に就任しました。
長年培われた尾張七宝の技をもって、花瓶や額製品など尾張七宝を代表する製品を継承しながら、異業種とのオリジナル商品の開発にも積極的に取り組み、これまでにない新しい「七宝のカタチ」を常に模索しています。
特徴
七宝の持つ魅力を凝縮した逸品
「七宝」は、純度の高い金属と硝子質の釉薬を高温度(800度前後)で焼成し、融着させたもののことを言います。
七宝の歴史は古く、古代エジプトにおいて既に七宝の原型となるものが作られていました。
6世紀〜7世紀頃には、シルクロードを経て中国に渡り、750年頃に日本に伝わったと言われています。
ひとつの七宝ができるまでには、様々な工程があり、それぞれが大変緻密で繊細な感覚が求められる手仕事が中心です。
特に、尾張七宝の最大の特徴と言われる有線技法は、数ある七宝技術の中でも、高度で熟練した技術を要することから、大変希少なものとなっています。
七宝の小物たちは、小さな世界に尾張七宝の持つ魅力を凝縮しました。
伝統の技術とデザインにこだわった新感覚の小物たちです。
お客様へ
磨き上げられた伝統を守り、そして育てていく
現在、「尾張七宝」は伝統工芸品にも指定され、現代の暮らしにマッチする様々な形で多くの方に親しまれています。
一つひとつ手間の限りを尽くして制作される作品は、究極の美しさを求める職人の想いの結晶です。
当製作所では、一貫して生産できる体制を整えることで幅広い作品作りに対応し、また技術の継承に努めています。
蓄積した技術、経験を活かして、私達だからこそできることを考え、これまでにはない新しい「尾張七宝のカタチ」を常に模索していきます。
受賞歴
2009年 大極殿(平城京跡)の「擬宝珠」(ぎぼし)を復元
2018年 伝統工芸士認定